荒川区役所に行く道。

 芸工展の公益性や信頼性を量る為に、台東区や文京区そして、芸術文化財団などに後援名義申請を毎年して、承認を得ております。今年は荒川区にも申請書類を堤出しに行きました。僕は、地図はあまり好きではないので、明治通り沿いというのを頭に入れておいて、適当に自転車をこぎだしました。
谷中あたりならば、坂があったりして割と土地勘が、働きます。
しかし、日暮里から適当に奥<尾久>に入って行くと、どこをどう通って行くのか、または来たのか、なんで町屋に来ちゃったのか?ぐるぐる判らなくなることが、あります。坂とか建物とか町並みに変化があんまり無いのです。お寺とか、緑の息抜きがなく、谷中銀座周辺がどこまでもあるみたいな感じなのです。迷路みたいです。散歩気分には良いけれど、役所が閉まらないうちに行かなきゃとかなると多少焦ります。迷子になれます。17年程前は<えっ?!>竹台高校<荒川区>に通っていたので、こっちも少しは知っているつもりなのだけれど。谷中とはまた少し角度の異なる風情のある町並みがあり、デジカメを忘れたのを悔やみました。そして、結局提出場所の区役所に着いたのは、もうすぐ午後5時というきわどい時間でした。でもそこは緑が多く雰囲気のある荒川区役所でした。
台東区役所より僕は、好きです。
ゲートを入り、笑顔の女性に行き先を尋ねると、提出先の産業経済部観光振興課は何軒か先のビルの3Fということでした。きびすを返し、その先のビルのエレベータを上り様々な部署があるオフィスに入りました。
一番最初に、そこにいた男性に尋ねると担当の方でした。<わおー。>行き着く迄は、ふらふらあっち行ったり戻ったりしたのに、着いてから提出するまでは、ほんの5分でした。
こうして、名義申請書の提出は全て僕の範囲は終わりました。
例年だともう少しぐずぐずしてしまうのだけれど、今年は梅雨が長引いてくれているお陰で、暑くないので用紙記入するのに時間があまり掛からなかったということもあるかもしれません。僕が、書いてないのもあるということかもしれません。
ただ、僕が慣れてきたのかもしれません。
帰りは、また遠回りして町屋の駅前をポタリました。活気があり、本気でレトロなお店もちらほらありました。そのなかのお客のいない刃物屋さんで、尺八を作るときに必須な棒ヤスリを探しました。夫婦お二人で営んでいらっしゃるお店で、値段表の文字が小さくて、お二人とも見えにくくて最終的に僕が、自分の購入するこの荒めの棒やすりの値段を読み上げて、お金をお渡ししました。
結構な在庫が、包丁、裁ちバサミ、かんな店いっぱいにありますけれど、どれも動いては、いない感じでした。でも、こういうお店を見かけると、普段は1円でも安いのを探すのだけれど、買ってしまいます。こういうお店が<特に金物屋さん系>、無くなっちゃうのも勿体無いなあと思います。
お店を出る時、何度もおばさんにまたおじさんにありがとうございます。と云われました。
100円ショップでなくて、ネットショップでなくて、地域のおじいちゃんやおばあちゃんのお店、探すの面白いですよ。この棒ヤスリをにぎって作業に入るとき、僕はこのお店のおばちゃんとおじさんのありがとうも刻み込みます。お金じゃ買えないパワーを頂いちゃいます。
最後は、こころです。そんな気がしてます。
ありがとうございます。

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