谷中、根津、千駄木、上野桜木、池之端、日暮里界隈は、江戸・明治の面影を残す寺町。江戸の芸能・職人文化を今に受け継ぎつつ、近代・現代の芸術を育んできた地域です。
このまちを舞台とする芸工展は、まちじゅうを展覧会場と見立て、このまちに愛着を持つ作家や職人、そしてまちの人の表現を味わう地域の催しです。ちずを片手にまちをめぐり、この界隈独自の文化を再発見すること、そしてゆるやかなつながりの場となることを目指します。
25周年を迎えた昨年、『毎年10月は芸工展月間。』というキャッチコピーを新たに声に出して、芸工展が本当の意味で地域の文化として根付くための一歩を踏み出しました。
芸工展の趣旨にご賛同いただいた賛同人の方々とともに。
7月になれば、七夕飾りを飾るような気持ちで、10月になったら、日常の表現を開き、まちへとびだす! そうした文化をみなさまとともに大切に育てていきたいです。
そうした今年も、キーワードは『まちじゅうが展覧会場』。
裏路地に迷い込んだり、今まで感じたことの無い気持ちや見過ごしていた景色、非日常とのノイズ、新たな発見や出会いが、貴方に訪れますように。
芸工展賛同人一同
来場されるみなさまへ
今年はガイドマップや特設サイトがありません。
そこで、芸工展の歩き方(例)をご紹介します。
【芸工展の歩き方】
そのいち
まず、芸工展HPやSNSの情報を頼りに、自分が行ってみたい展覧会を選んでみましょう。
見つからなければ、地域の催事〔谷中まつりや菊まつり(10/6,7)、根津・千駄木下町まつり(10/20,21)〕に合わせて日程を決めるのもオススメです。
そのに
選んだ展覧会を実際に訪れ、その展覧会主催者やそこで知り合った他の来場者に、他のオススメの企画やお店などを尋ねてみましょう。
そのさん
なんとなく歩く方角が定まったら、あとはそこを目指す途中の町並みを、五感を最大限に活用し、寄り道もしながら歩きましょう。
そのよん
芸工展を巡って出会ったこと、気づいたこと、見つかったことを、友達に発信してみましょう。
友達はきっと、貴方の新しい一面を知り喜ぶかもしれません。
・・・・
この歩き方は、毎年遠方から芸工展を楽しみに歩きに来てくださっている方から教わった一例です。
この話を聞いたとき、その方は毎年、自分の世界を広げに訪れているのだなぁと感じたことを今も思い出します。
芸工展2018は、情報が足りていません。
けれど、足りないからこそ、皆で補い合うことを通じて
やさしさに触れることができる。
そうした小さな奇跡が多くの方々に訪れますように。